- Step 1
- Step 2
- Step 3
- Step 4
- Step 5

早くビスマス結晶作りたいな

あとは道具をそろえるだけだよ
この記事を参考にしてね

今回は、Step 4「道具」について説明するよ
ビスマス結晶を作製するうえで欠かせない道具。Step 2では自分の身を守るための「保護具」について紹介しました。今回はビスマス結晶を作るうえで必要な「道具」について説明したいと思います。
初めてビスマス結晶を作ろうとしている方はいろいろなサイトを巡って、情報を集めているのではないでしょうか?ただ、必要な道具が載っていてもサイズなどが詳しく解説されていなかったりするんですよね…
私の経験をもとに、必要な道具の種類やサイズを詳しく解説していきます。
ビスマス結晶づくりに必要な道具が分かります。
- ビスマス結晶を初めて作ろうとしている方
- 買う道具の種類やサイズに悩んでいる方
道具をそろえよう!
そろえたらいくらになる?
道具をそろえると約4500円かかります。ご家庭にありそうなコンロやバスタオル、必ずしも必要ではないシリコンマットを除外した、必要最低限のものをそろえた場合の金額となっています。
結晶をたくさん作りたい方や、大きな結晶づくりにトライしてみたいという方は、容器の数を増やしたり、大きなものを追加購入することになると思います。
道具リスト
- 作業台保護セット
- いらなくなったバスタオル
- 鍋敷き
- シリコンマット
- ステンレスバット
- コンロ
- 金網
- プリンカップ×2個
- ウォーターポンププライヤー
- ペンチ
- 酸化被膜除去セット
- ヘラ(スプーン、フォークでも可)
- ステンレスカップ
- プラスチックハンマー
ビスマスに触れる道具はなるべくステンレス製のものを使用してください。特にアルミニウムや亜鉛など融点が低い金属はビスマスに溶け込むとできた結晶が銀色になってしまいます。
内容を詳しく見てみよう
作業台保護セット
作業台が人造・人工大理石や木材など、耐熱性がない場合に「バスタオル」、「鍋敷き」、「シリコンマット」を組み合わせて作業台に敷き、使用します。

重ねる順番としては「作業台」→「バスタオル」→「鍋敷き」→「シリコンマット」→「ステンレスバット」→「ビスマス容器」となります。
この方法は私が使用している方法であって、作業台に熱が伝わらなければ、ほかの方法でも全く問題ありません。特にシリコンマットと鍋敷きの順番は逆でもいいかもしれませんね。
いらなくなったバスタオル

作業台に直接敷いてください。また、バスタオルは化学繊維が使用されていないものを用意しましょう。
バスタオルで主に使用されている綿は、融けたビスマスが入っている容器を乗せると焦げますので、最低でも「鍋敷き」と組み合わせて使ってくださいね。
綿の発火温度は400℃程度です。火災を防ぐためにもバスタオル単体で使用することは避けて下さい。
鍋敷き

バスタオルの上に敷き、直接熱が伝わるのを防ぎます。ごくごく普通の鍋敷きで、100円ショップなどで購入できます。
最終的にはステンレスバットを上に乗せるので、ステンレスバットの大きさに合わせて枚数を決めましょう。
シリコンマット

鍋敷き、バスタオルの上に敷きます。キッチン用品として、ホームセンターやインターネットで販売されています。必ずしも必要ではありませんが、あると何かと便利です。
作業をしていると、融けたビスマスが跳ねたり、固まったビスマスの破片が散らばります。片付けの際にシリコンマットを敷いていればバスタオルに絡まることもなく、簡単に掃除ができます。また、難燃性を有していますのでバスタオルを敷いていても安心して作業ができると思います。
ステンレスバット
主な作業スペースになります。ステンレスバットの上にビスマス容器を乗せたり採取したビスマスを乗せたりして使用します。


ホームセンターのキッチン用品売り場で手に入ると思います。小さいものであれば100円ショップでも売っています。
融けたビスマスが入った容器を乗せたりするので、先ほど紹介したステンレスバットの下に鍋敷きが来るように配置してください。
コンロ
詳しく説明する必要はありませんね。ビスマスを加熱して融かすために使用します。
コンロと一口に言いましても、ガスコンロ、IHコンロ、電気コンロ、カセットコンロなどが挙げられます。
ご家庭にある据え付けのガスコンロ、IHコンロは過熱防止機能がついている場合、十分にビスマスを加熱できない可能性があります。過熱防止機能が作動してしまう場合は卓上型のコンロを検討してみてください。

私は手に入りやすかったという理由で、カセットコンロを使用しています。しかし、一番安全なのは電気コンロだと思います。
というのも、カセットガスコンロはコンロの近くにガスボンベがあり、万が一ビスマスの入った容器を倒してボンベに触れた際は、爆発の危険性があります。
その点、電気コンロはガスボンベを使用しないので、爆発の危険性はありません。
皆さん、どのタイプのコンロを使用するか良く考えて選んで下さいね。

金網
コンロの五徳の上に敷き、ビスマスの入った容器を乗せるために使用します。

上の写真をご覧ください。五徳の上に金網を乗せてあるのが分かるでしょうか?ビスマスを入れる容器は鍋と違い、大きくないのでコンロの五徳では支えられません。

加熱を繰り返して金網が曲がってしまっています。1年使用していますが、いずれは買い替えが必要になると思います。
プリンカップ
ビスマスを入れて融かすための容器になります。必ずステンレス製でフッ素コーティング等の加工がないものを用意してください。
用意する数ですが、融かしたビスマスを注ぎだす作業がありますので、同じサイズのカップを2つセットで買うようにしてください。


満水容量が左から65ml、100ml、180mlのプリンカップになります。容器の8割をビスマスで満たすとすると、それぞれ約520g、800g、1440gのビスマスが必要になります。
Step 5「ビスマス結晶を作る」では65mlと180mlのカップを使用していますので、購入する際の参考にしてみてくださいね。
アルミ製のプリンカップもありますが、アルミの融点は660℃と低く融ける可能性があります。また、ビスマスにアルミニウムが溶け込むとすべて銀色の結晶になってしまうので、必ずステンレス製の容器を使用してください。
ウォーターポンププライヤー
あまり聞きなじみがないかもしれませんね。下の写真がウォーターポンププライヤーです。ビスマスの入った容器をつかむために使用します。


本来は配管工事や電気工事、自動車の整備などで使われます。ホームセンターの工具売り場で手に入ります。
ウォーターポンププライヤーと似た工具でコンビネーションプライヤーがあります(下の写真です)。ものを「挟む・つかむ」という点では同じですが、力の入れやすさ・作業性の観点から、つかむ部分が曲がっているウォーターポンププライヤーをおすすめします。

ペンチ
融けたビスマスの中から結晶を取り出したり、冷えて固まったビスマスから結晶を割り出すのに使用します。


ペンチにもいろいろな種類がありますが、写真のように先が曲がったペンチをおすすめします。通常のラジオペンチですと、ビスマス結晶を拾い上げる際に手首を曲げなければいけませんが、ペンチの先が曲がっていれば手首を寝かせたまま楽に拾い上げることができます。
酸化被膜除去セット
ヘラ
融けたビスマス表面の酸化被膜を除去するために使用します。フォークやスプーンでも問題ありません。先程から説明しているように、ビスマスの色に影響が出ないようにステンレス製のものを用意してください。

容器が小さい場合はティースプーンなどの小さめのものが、容器が大きくなってくると上記のようなヘラや大きめのスプーンが使いやすいと思います。100円ショップで手軽に買えますので、容器のサイズを見てから購入してもいいと思います。

ステンレスカップ

上記の写真で除去した酸化被膜をためておくのに使用します。必ず必要というわけではなく、あると便利といった程度のものです。
プラスチックハンマー
プリンカップから固まったビスマスを取り出すのに使用します。


上の写真にあるようにプリンカップのふちをたたいてビスマスを取り出します。簡単に外れると思うかもしれませんが、意外としっかりとカップに食いついているため、なかなか外れません。
余談になりますが、私は作り始めた頃なかなか外すことができず、せっかくできた結晶をたたきすぎて割ってしまったことがあります…
まとめ
- 道具はインターネット、ホームセンター、100円ショップで手に入ります。
- 必要最低限の道具をそろえると約4500円かかります。
- 道具はステンレス製のものをそろえましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。かなり長文となってしまいましたが、疲れていないでしょうか?あとはビスマス結晶を作るのみとなりました。何種類か作り方を紹介するので参考にしてみて下さいね。
作業台が金属で出来ているなど耐熱性があったり、汚れてもいい場合は必ずしも用意する必要はないと思います。